夜明け前 2017 春 kyoto

2017.03.17 Friday

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    JUGEMテーマ:日記・一般

     

    明け方の静けさの中で、いつもより早く目覚めた。湧き上がって来る歓びの所為だろう。

    釣人の意識より先に、躰が今からやるべき事を察知している。さぁ!上流へ!向かおう。

     

    夜明け前 kyoto

     

    春分より一足早く、釣人と相棒はパリを発ち、京都へ着いていた。山場を迎えている。

    夢見て来た京都の隠れ家「鹿ケ谷」が、まだ骨組みだけだが、元気な産声をあげた。

    生まれたばかりの夢に会いに来ている。今日は現場の経過を棟梁と共に実際に確認して、

    これからの手順を話し合う。いつもより早い朝コーヒーを淹れてひと時の静寂を味わった。

    昂ぶりは収まり、釣人は幸せだった。

    パリ出発時に少年が毛鈎をひとつくれた。少年の気持ちをポケットに受け止めた。

    母国の懐かしい匂いを嗅ぎながら、釣人は古都京都への流れを辿ろうとしていた。

    朝日が上がったら夢の続きを探しに行く。古都は懐を開いて宝石を見せてくれるだろうか?

    釣人は少年のラブレター(毛針)を確かめた。上流から早起きの小鳥の囀りが聴こえて来た。

     

     

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    2017.05.24 Wednesday

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